2014年のノーベル平和賞候補に憲法9条と日本国民が取り沙汰されていることに関し、安倍晋三首相と石破茂地方創生担当相が、平和賞の選考は「政治的」との認識で一致する場面があった。 10日午前の閣議に先立つ閣僚の写真撮影の際、石破氏が隣席の首相に「9条が受賞したら誰がもらうのか。政治的ですよね」と水を向けると、首相も「結構、政治的ですよね」と応じた。 自民党は憲法改正を綱領に掲げ、「国防軍」創設を盛り込んだ改憲草案をまとめており、首相も石破氏も熱心な改憲論者で知られる。「政治的」発言は9条受賞に警戒感を示したとも受け取れるが、石破氏はこの後の記者会見で「新しい発見や技術に対する物理学賞や化学賞とは異なるという事実を言った」と説明するにとどめた。