非正規社員の雇用の安定が社会的な課題となるなかで、大手銀行の「三菱東京UFJ銀行」は、雇用期間が限定されているおよそ1万人の非正規の社員を来年4月から契約更新なしで定年まで働ける無期雇用とする方針を固めました。 関係者によりますと、三菱東京UFJ銀行は、支店の窓口業務などにあたっている契約社員や嘱託社員合わせておよそ1万1000人のうち、3年以上継続して働いている人について、原則として来年4月から契約更新なしで正規の行員と同様に定年まで働ける無期雇用とする方針を固めました。 この銀行では、契約社員と嘱託社員が全従業員の4分の1を占めていますが、これまで1年間やそれ未満といった一定の期間ごとに契約の更新が行われていました。 銀行としては雇用を安定させることで非正規の社員の意欲をより高めたい考えで、来月上旬にもこの制度を導入することを労働組合との間で正式に合意する見通しです。非正規の労働者を巡