三重県伊賀市の伊賀流忍者博物館(Iga-ryu Ninja Museum)で取材に応じる「最後の忍者」、甲賀流伴党21代宗家の川上仁一(Jinichi Kawakami)さん(2012年6月29日撮影)。(c)AFP/KAZUHIRO NOGI 【8月27日 AFP】黒装束に必殺の武器を携え、煙の中に姿を隠す――川上仁一(Jinichi Kawakami)さん(63)は、そのような典型的な忍者のイメージにはそぐわないかもしれないが、日本で最後の忍者と呼ばれる人物だ。 およそ500年前までその歴史をさかのぼることのできる甲賀流伴党の21代宗家である川上さんは、現代に生きる最後の忍者と呼ばれている。 「実技を含め、(江戸時代に成立した)修業形態を直接そのまま学んだ者はおそらく他にいないから(最後の忍者と)言われているんだと思います」と、川上さんは語る。 「忍者なんてもういないです。世界中にいな