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任天堂は、これまで反目する商売敵と見られていたディー・エヌ・エー(DeNA)と業務・資本提携をし、共同でスマートデバイス向けゲーム開発などに乗り出す。17日、突然の発表は驚きをもって即座に伝わった。株式市場も敏感に反応、翌18日は両社ともストップ高まで買われ、関連銘柄の連想買いも進んだ。これまで商品で「驚き」を世間に与えてきた任天堂にとって、こういった形での驚きの演出は珍しい。 なぜ、今なのか。なぜ、DeNAなのか。任天堂の岩田聡社長が日経ビジネスの単独インタビューに応じ、会見では輪郭しか見えてこなかった提携の背景や狙いを存分に語った。(聞き手は井上理) 家庭用のゲーム専用機(コンソール)業界の雄である任天堂が、ソーシャルゲーム業界のDeNAと手を組むという意外性に、世間は驚きました。 岩田:まあ、世の中的にはあまり縁がないと思われていたでしょうね。価値観が非常に違って、合わないのではない
任天堂とDeNAが共同会見を開き、資本提携および業務提携を行うことを発表した。資本提携により、互いの株式を交換する結果、任天堂はDeNAの第2位の大株主となる。また、業務提携によって、新たな会員制サービスを共同で構築し、任天堂のIP(知的財産)を使ったスマートデバイス(スマートホン・タブレット)向けゲームをリリースすることとなる。 今まで頑としてスマートデバイス向けのゲームリリースを行っていなかった任天堂が方針転換をしたと、センセーショナルに報道されることとなったが、実際の会見ではどのように発表されていたのだろうか。 禁じ手だった?スマートデバイス参入 任天堂株式会社 株式会社ディー・エヌ・エー 業務・資本提携共同記者発表 任天堂のサイトに会見時のプレゼン資料が掲載されている。 まず驚くことに、今回の提携への協議は2010年6月にスタートしている。2010年6月はiPhone4がリリースさ
「お盆明け以降は出社して業務を再開しており、現在では通常の業務に復帰しております。ご心配をおかけしました」。 10月30日、任天堂の岩田聡社長は経営方針説明会の冒頭でこう発言し、頭を深く下げた。胆管に腫瘍が見つかったことで、6月に手術をした岩田社長がマスコミの前に登場したのは、5月の決算発表以来となる。29日に大阪証券取引所で決算説明会を行い、翌30日には東京都内で経営方針説明会の壇上に立った岩田社長。以前より痩せた印象ながら、終始明るい様子で説明にあたった。 岩田社長の表情が明るく見えたのは、業績の結果なのかもしれない。2014年4~9月期の売上高は前年同期比12.8%減の1713億円と続落したが、前期の営業赤字232億円から、今期は営業赤字2.1億円へと急縮小。営業外の為替差益が増えたこともあり、経常利益は221億円(前期12億円)、最終利益は143億円(同6億円)と大幅に改善した。
任天堂は、2014年1月17日に、平成26年3月期の連結業績予想を修正しました。簡単に言うと、2013年4月から2014年3月の1年間の売上とか、儲けの予想を修正したということですね。問題なのは修正内容ですが、売上を9,200億円から5,900億円に、営業利益は1,000億円としていたものを、350億円の赤字に下方修正しました。 1,000億円儲けますって言っていたのが、350億円の赤字になりそうですって大変な話ですね。ここまで極端な修正になった背景には、コミットメントがあります。コミットメントというのは公約、強い約束、というような意味で、任天堂経営陣は1,000億円の営業利益をコミットメントとして株主に対して掲げていました。 任天堂はWii Uの不振などでこのコミットメントを達成するのは難しい状況が続いていましたが、業績を最も大きく左右する年末商戦までは、あくまで営業利益1,000億円を
今日は未来の話をさせていただくわけですが、まず最初に、任天堂が今後も変えないことについてお話ししておきたいと思います。 先日の通期業績予想の修正発表以来、いろいろな報道があり、さまざまな方からコメントをいただいていますが、私達はビデオゲーム専用機プラットフォームの未来を決して悲観しているわけではありません。 ですから、当社が、「ハード・ソフト一体型のビデオゲーム専用機プラットフォームを経営の中核とすること」は、今後も変わりません。当然のことながら、今までと変わらず、将来のために新しいハードの研究開発も進めていますし、当社が自社ハードを捨てて、他のプラットフォームに軸足を移すということも考えていません。 これは、任天堂のビジネスの中で、我々の強みを最も活かせるのが、ハード・ソフト一体型のプラットフォームビジネスだと考えているからです。ハード・ソフトを一体で提案するからこそ、ニンテンドーDSの
任天堂が第3四半期決算を前にして、今期の業績予想を下方修正し、三期連続の赤字がほぼ確定となった。第4四半期に膨大な売上をあげれば巻き返しもできるだろうが、年末商戦を終えた1〜3月にゲームソフトやハードがバンバン売れるということは考えにくく、おそらくは下方修正後の数字通りの結果となるだろう。 そもそも当初の業績予測の見積が甘すぎたし、下方修正が遅すぎたし、とんでもない下方修正ぶちかましたのに株価が思いのほか下がらなかったのは投資家からも「ああ、下方修正?分かってたよ」としか思われてなかっただろうし、投資家向けの広報面で重大な問題を抱えている感じが見受けられる。 ダメダメIRはともかくとして、ゲーム会社として任天堂は今現在どういう状況に陥っているのだろうか? 主力製品となるはずだったWii Uの不振については詳しく説明するまでもないが、全体的に見て好調だったニンテンドーDS/Wii全盛期と比べ
任天堂前社長で、相談役の山内溥(やまうち・ひろし)氏が19日、肺炎のため死去した。享年85歳。謹んでご冥福をお祈りするとともに、その功績を振り返ってみたい。 日本のゲーム産業は山内溥氏の決断によって興ったと言っていい。 ファミリーコンピュータというと、任天堂が先駆者だったイメージがあるが、じつは後発組だった。1981年から1983年にかけて家庭用ゲーム機は発売ラッシュを迎えた(表1)。国内の玩具メーカー、技術系ベンチャー企業、アメリカの玩具メーカーが多数の機種が投入された。いずれ流行するだろう「テレビに接続するゲーム専用機」新市場の開拓を各社が目指していたのだ。 社名は当時上村雅之部長が率いる任天堂・開発第二部のメンバーが開発したファミリーコンピュータ。ハード性能とソフトを見て、山内溥氏は「これは売れる」と直感した。一気に普及させるために大量生産による一台あたりのコスト圧縮を決意。100万
前々からいきたいと思っていた任天堂の株主総会に参加してきた。 かつては単元株(100株)を買うのに数百万の費用が必要で、とても手が出せない額だった任天堂の株式も、最近の業績悪化を受けてリーズナブルになり、購入することができたのは嬉しくもあり、悲しくもある。 地下鉄で最寄り駅に行くと、駅出口付近で任天堂の若手社員と思われる方々が株主総会会場への道案内をしていた。途中の交差点にも社員の道案内あり。駅から若干離れているので、この配慮はありがたい。 というわけでやってきた任天堂。 残念ながら内部は撮影禁止なので写真はこれだけ。 入り口で記念品のポケモンお菓子とトランプ、お茶(ぬるい)が手渡される。 お茶がぬるいのは急に体を冷やしてお腹を壊さないようにする配慮であり、個人株主どもはヌルい茶で十分だというアグレッシブな挑戦状ではないと解釈した。ほら、最近だと常温のミネラルウォーターとか流行ってるし。
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