「失楽園」や「愛の流刑地」など男女の愛を追究した作品で知られる作家の渡辺淳一さんが先月30日、東京都内の自宅で亡くなりました。80歳でした。 渡辺さんは、昭和8年に北海道で生まれ、札幌医科大学を卒業後、母校で整形外科の講師をするかたわら小説の執筆を始めました。 昭和43年、札幌医科大学で行われた日本初の心臓移植手術で、医師が殺人罪で告発される事態に発展した「和田移植」をテーマに小説を執筆したことがきっかけで大学を退職し、文筆活動に専念しました。 昭和45年、明治時代の西南戦争で負傷した2人の軍人の人生を描いた小説「光と影」で直木賞を受賞し、その後は医療や歴史、男女の恋愛などを題材に多彩な作品を発表してきました。 また、平成7年に発表した「失楽園」は、不倫関係の男女を描いてベストセラーになり、映画やテレビドラマが作られたほか当時の流行語にもなりました。 平成15年には紫綬褒章を受章し、その後
童謡「ぞうさん」や「やぎさん ゆうびん」などで知られ、やさしく深い言葉で命の貴さをうたいあげた詩人のまど・みちお(本名石田道雄〈いしだ・みちお〉)さんが28日午前9時9分、老衰で亡くなった。104歳だった。葬儀は未定。喪主は長男石田京(たかし)さん。 1909年、山口県周南市生まれ。19年から日本統治下の台湾で暮らし、29年に台北工業学校を卒業して台湾総督府に勤めた。34年、雑誌「コドモノクニ」に投稿した詩が北原白秋の選で特選に入り、以後、詩や童謡の創作に打ちこむ。43年には応召。 46年復員。49年から雑誌「チャイルドブック」の編集に携わり、59年から創作に専念。68年、詩集「てんぷらぴりぴり」で野間児童文芸賞。76年、「植物のうた」で日本児童文学者協会賞、81年、巌谷小波文芸賞。 「一ねんせいになったら」「ふしぎなポケット」などユーモアあふれる童謡詩は歌い継がれ、子どもたちに愛されてき
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く