【AFP=時事】睡眠は脳細胞の健康に良いことを示すさらなる証拠を発見したという論文が 先月31日、米学術専門誌「スリープ(Sleep)」に掲載された。 スウェーデンのウプサラ大学(Uppsala University)の研究チームは、健康なボランティア15人を集めて2つのグループに分け、 一方のグループには一晩徹夜させ、もう一方には8時間の睡眠を取らせた。 ボランティアの血液を調べたところ、眠らなかったグループの血液には「神経特異エノラーゼ(NSE)」と 「S100カルシウム結合タンパク質B(S100B)」と呼ばれる物質が約20%増加していることが分かった。 神経科学者のクリスチャン・ベネディクト(Christian Benedict)氏は「これらの脳分子は通常、脳損傷の際に血液中で増加する」と説明。 「睡眠不足は神経変性を促進するのかもしれない。十分な睡眠は、脳の健康維持に不可欠なのかも