本記事の目的と注意 注意! 私は、NGS については amplicon sequencing の解析経験(しかも半年)しかない。本記事は、データを解析して、STAP論文(Obokata et al, Nature 2014. Article と Letter)に対して何らかの結論を導くのが目的ではない。これだけリード数が少なくて、しかもサンプルがポリクローナルな混合物であることを考えると、ここから何かを結論するのは極めて慎重にならないといけないと思う。したがって、結果の「解釈」には立ち入らない(し、その能力もない)。本記事は、「ネットで話題になっているデータを、自分も解析してみたい!」と、「行為」そのものに魅力を感じる方のために、私が行った操作の流れを紹介するものである。 私は当初 RNA-seq のデータを解析しようとしたが、リファレンス・トランスクリプトームに存在しない再構成後の T