来年の入試からくじ引き選抜が撤廃される埼玉県立の中高一貫校、伊奈学園中学校(伊奈町)の入試問題の妥当性が、3日の県議会一般質問で取り上げられた。 同中は入試で作文と面接を課している。このうち作文について、新井一徳議員(自民)が、過去の問題をパネルで紹介しながら「算数や歴史の知識がなければ解けない問題だ。県内の塾には同中への入試対策コースもある」と指摘。「公立中では学力検査を行わない、と定めた学校教育法施行規則に違反していないか」と問いただした。 これに対し、前島富雄教育長は「選択して答えさせる問題でなく、自分の考えを言葉で書かせている」と反論。「外部有識者からなる教育検証会議でも、よく工夫されていると評価を受けている」と自賛した。 答弁に納得しない新井氏がなお「作文には正解がないのに、この入試問題は正解を求めている」と迫ったのに対し、教育長は「知識の活用力を見ている。単なる知識の理解