── よく「写真」のまわりでは 「コンセプト」という言葉が使われると 思うんです。 濱田 ええ。 ── 写真学校なんかでも 「作品にはコンセプトが重要」とかって 教わると聞きますが、 僕たち一般の 「ふだんスマホとかで写真を撮っていて、 写真のことがふつうに好きで、 でも、写真のことをもっと知りたい人」 には、どういうことなのかな、と。 高橋 たぶん 「わかったような、わからないような」 って感じですよね。 「写真家」や「写真集、写真展」とかの 「ハードルの高さ」を 象徴するような言葉かもしれないです。 濱田 うん、なるほど。 高橋 作品の「コンセプト」について 写真家が「正しい答え」を持っていて 「それを理解できる感性がなければ 見る資格ないですよ」 みたいな、おかしな風潮もありますし。 ── 作品のコンセプトがわかると、 写真の見方が、 変わったりするんでしょうか? 濱田 たぶん、写真