【熊本】JR豊肥線の熊本-宮地間を結ぶ観光列車「あそ1962」が26日、最後の運行を終えた。熊本駅での出発式典にはカメラを持った大勢の鉄道ファンが集まり、ラストランを惜しんだ。 あそ1962は06年、62年製のキハ58形などをリニューアルして運行を開始。サイクリング用の自転車を運ぶスペースを設けて人気を集めたが、老朽化などで引退が決まった。来年4月末からは観光特急「あそぼーい!」の運行が始まる。 式典では、佐藤義興・阿蘇市長が一日駅長を務め、満席のあそ1962は、佐藤駅長の合図に合わせてゆっくりと出発した。家族で来ていた熊本市上ノ郷の主婦、永田五鈴さん(40)は「レトロなデザインが気に入っていたので寂しいです」と話していた。【澤本麻里子】