2013年9月14日のブックマーク (1件)

  • 第42回 ブニュエル雑感 - 株式会社現代思潮新社

    第42回 2013年9月 ブニュエル雑感 鈴木創士 四方田犬彦『蒐集行為としての芸術』『俺は死ぬまで映画を観るぞ』 「わたしたちがその間で自らを形成したイマージュが色褪せていくのを見るのはわたしたちの運命である。わたしたちの短い人生のあいだに、世界はわたしたちに対して不実である手段を見出すのだ」(ピエール・ガスカール『前兆』)。 最近いろんな場面を眺めていてとみに思ったことがある。プロフェッショナルはどこにいるのか?! ルイス・ブニュエル 今年の六月に刊行された四方田犬彦の渾身の大著『ルイス・ブニュエル』。彼が大昔にそう望んでいたとおりの電話帳のようなだ。ページ数だけではない。ブニュエルのひとつひとつの映画についての、詳細に分析された、彼にしか書けないくらいの情報量のとんでもない多さだけではない。それだけなら世の中には勉強家がいくらでもいるのだから珍しいことではない。だが、天からプレゼン