オープンソースのライセンスは,GPLやBSDライセンスなど様々な種類がある。改変部分のソースコードを公開する必要があるか,他のソフトウエアと組み合わせた場合,公開すべき範囲がどこまで波及するかなどが異なる。正しく理解しないと,ライセンス違反となる場合がある。 このところ,Linuxをはじめとするオープンソース・ソフトウエアの採用が,官民を問わず世界中で相次いで進められている。その一方,後述のSCO問題が象徴しているように,オープンソースを使用したシステムの構築に不安な影を投げかける事件も発生している。こうした不安の根源を探ってみると,商業ソフトと比べてライセンス形態が特殊であることに起因している部分が多い。 本稿では,法的側面からオープンソース・ライセンスについて解説し,ユーザー企業やシステム・インテグレータが注意すべき点を説明する。 以下では代表的なライセンス条項として,Linuxに適用
![[オープンソースでどこまでできる]第7回 オープンソースのライセンス(1)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/bed39b5962a5d552c95b6d796db8f55e72d32943/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fxtech.nikkei.com%2Fimages%2Fn%2Fxtech%2F2020%2Fogp_nikkeixtech_hexagon.jpg%3F20220512)