今年も韓国・江原道の天関嶺雪花祭りを訪ねた。目当てのコナン像は雨で崩れ跡形も なかったが、代わりに素晴らしい出会いがあった ▼江原道太白市の未来学校。道内一円から集まった知的障害児57人が学ぶ、授産所とリハビリセンターを併設した学校だった。ここで、鳥取県東部地区日韓親善協会が持参した蒸し麺50人分を使って、焼きそば作りをした ▼題して「日韓・愛の料理教室」。お客さまは、寄宿舎の子ども13人と保育士たち。同協会が交流する春川市ソンミ村からは、村長らも具材を持って駆けつけた。手慣れた手さばきで麺を焼き上げる会員たちに、子どもたちは不思議そうな視線を送っている。聞くと、韓国では蒸し麺を食べる風習がないという ▼料理が完成すると、ほとんどの子が顔を綻ばせておいしそうに食べてくれた。せっかくの料理だからと、嫌がる子に無理やり食べさせる保育士は1人もいない。心尽くしの焼きそばは瞬く間に子どもた