警視庁公安部が先週、東京・新宿区にある過激派「革マル派」の活動拠点3カ所を150人態勢で捜索した。2010年7月以来の家宅捜索というが、国内外で情勢不安が指摘されるなか、どうして、これほど長期間も行われなかったのか。警備・公安のスペシャリストである、初代内閣安全保障室長の佐々淳行氏に聞いた。 公安部が6日、捜索したのは革マル派の本部「解放社」など。幹部活動家の男3人が1月、架空の名前や住所を使って大阪府内のホテルに宿泊したとして、4日に逮捕されたことを受けて行われた。 革マル派の正式名称は「日本革命的共産主義者同盟・革命的マルクス主義派」。共産主義革命を究極の目的とする極左暴力集団で、これまで対立セクトとの間での殺人事件など、多数の刑事事件を引き起こしている。 国家の安定と国民生活の安全を守る公安当局とすれば、定期的に活動実態の把握を進めるべきだが、なぜ、2年8カ月も家宅捜索が行われ
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