日本勢による史上最多、38個のメダル獲得で盛り上がったロンドン五輪。その余熱で、東京五輪開催を求める声も高まったかに見えるが……。ロンドン五輪を経て見えてきた東京五輪開催の課題とは? 20日に東京・銀座であったロンドン五輪メダリストの凱旋(がいせん)パレード。猛暑の中、約50万人が集まり、選手をたたえた。東京都の石原慎太郎知事はご満悦だ。昨夏のサッカー女子日本代表がワールドカップで優勝した際、パレードがないと批判したのが開催につながったとして「(パレードは)僕がやらした。メーンストリートに人があふれてね。遅まきながらやってよかったよ」。招致ムードの盛り上がりに期待した。 2020年五輪の開催地決定まであと1年。今年5月公表の国際オリンピック委員会(IOC)調査で、各国民の開催支持率をみると、東京は47%、マドリードは78%、イスタンブールは73%で、開催意欲の低さが問題になっている。