5兆5000億円の買収提案 8月末の金曜日の午前10時過ぎ、激しい豪雨が降りしきるなか、セブン-イレブン国内1号店である東京の豊洲店のレジには3人が並んでいた。 一人はクロワッサンとコーヒー、もう一人はいくらおにぎりとヤクルトに、限定のぶどう味のガム、もう一人は猫のおやつを買おうとしていた。店の奥から出てきたのは、緑、赤、オレンジのジャケットのユニフォームを着た女性だ。彼女はフライドチキンを持ってきた。 コーヒーとクロワッサンを買った人は言う。「私はどの店よりもセブン-イレブンでお金を使っています。あちこちにあっていつでも行けるし、生活の一部です。食べ物もどんどん美味しくなっています。買収されるかもしれないと聞いたけれど、そんなのありえないでしょ?」