桜宮高校体罰事件の判決公判で大阪地裁に入る小村基被告。公開法廷で責任を問われ、執行猶予付きの有罪判決を言い渡された。教え子らからは「復帰の道を閉ざさないで」との声も聞かれた=9月26日午前10時49分、大阪市北区 「どんな罰も受け入れます」。法廷でそう語った元顧問は執行猶予付き判決に深々と頭を下げた。大阪市立桜宮高バスケットボール部主将の男子生徒=当時(17)=が体罰を受け自殺した事件で、大阪地裁は9月26日、傷害と暴行の罪に問われた元同校教諭で同部顧問だった小村基(はじめ)被告(47)=懲戒免職=に懲役1年、執行猶予3年の有罪判決を言い渡した。閉廷後に「教師として、男子生徒の気持ちをもっとおもんぱかるべきだった」と語り、控訴しない意向を示した小村被告。だが、生徒の自殺直後は、現場復帰への甘い期待を抱いていたという。体罰が原因で生徒が自殺したことを、あまりにも軽視しすぎていたのではないか。