米韓FTA 日本はTPP参加で巻き返せ(3月16日付・読売社説) 韓国が昨夏の欧州連合(EU)に続き、米国との自由貿易協定(FTA)発効にこぎつけた。 二つの巨大市場との貿易拡大が、韓国経済にもたらす恩恵は大きい。 出遅れた日本は、環太平洋経済連携協定(TPP)に早期に参加し、巻き返しを図るべきだ。 米韓FTAは、5年以内に工業製品などの関税の95%を撤廃することが柱である。 自動車市場の開放がとくに注目される。米国は乗用車にかけている2・5%の関税を5年後に撤廃し、韓国は8%の関税を4%に下げ、5年後に全廃する。 韓国車は品質とデザインで日本車に迫り、米国で販売が伸びている。日本車に比べ、価格面での競争が有利になることで、販売に弾みがつく可能性がある。 米国市場では、経営破綻から復活してきた米ゼネラル・モーターズ(GM)など米国勢に加え、日本、欧州、韓国メーカーによる販売競争が激しくなろ