韓国当局が、北朝鮮と関係があるとみなして「反国家団体」に指定する在日韓国民主統一連合(韓統連)に、警戒を強めている。訪韓した幹部には出頭を求め、訪韓を計画した会員にも取り調べを通告。韓統連会員は在日韓国人で組織され、かつて発給されなかった韓国のパスポート(旅券)も五年ほど前から発給されるようになっていただけに、現在の保守政権の“圧力”と反発している。 (外報部・辻渕智之) 「入国時には取り調べることになる」。訪韓直前の韓統連の会員数人に十月、韓国公館から電話があった。名古屋と大阪の韓国総領事館は「本国からの指示」と告げたという。