アナログプレーヤーの音質精度は価格に比例する、つまりコストを掛けるほど高音質が得やすい。これは、レコードへと物理的に刻み込まれた音溝を針先でなぞることによって音楽信号を読み取ったり、その読み取りのためにターンテーブルを回したりという、極めて「アナログ」的な再生原理ゆえの特性であり、モノや機械としての精度が音に直結するのだ。 10-15万円台のアナログプレーヤーは、各メーカーのミドルクラス、またスタンダードクラスでも上位に位置づけられる。本格的な再生音質の入り口といえるモデルがラインナップされており、それだけにモデルごとのキャラクターがはっきりと立脚し、クオリティもしっかり確保されている。 フォノイコライザーアンプやレコード録音機能なワイヤレス接続機能などは省かれ、より高音質に繋がる技術が注ぎ込まれていることが特長だ。多機能性よりも音質やモノとしての上質さが追求される。アームの高さ調節が容易