周氏への疑惑は、頭角を現すきっかけとなった石油部門、党委員会書記を務めた四川省、公安相や政法委書記を務めた警察部門での収賄や職権乱用に加え、香港メディアでは、薄熙来元重慶市党委書記と共謀して政変を起こそうとしたとの疑惑や、前妻を交通事故に見せかけて殺害したとの情報も伝えられている。 ロイター通信は3月末、これまでに親族や部下ら300人以上が拘束され、差し押さえられた資産は900億元(約1兆5千億円)を超えると報じた。最高人民検察院(最高検)は今月に入り、周氏の国土資源相時代からの秘書、冀文林海南省副省長ら側近4人を立件した。 四川省系では李春城元党委副書記、石油閥では中国石油天然ガス集団の王永春元副社長、警察関係では公安省の李東生元次官らが調査・立件されている。