デザインがデジタルベースになったいま、デザインの強度、質感を高める手法としてカイシトモヤさんが取り入れているのが、デザインに“身体性を潜ませる”ということ。手を動かした痕跡、ズレやかすれのような動きを感じさせるテクスチャ……“身体性”を持たせる方法はさまざまですが、こうした処理を施すことでデザインにあたたかみ、親しみ、なじみやすさを与えているのです。 今回はAdobe CaptureとAdobe Illustratorを組み合わせて、紙に書いた手書きの文字をパスで取り込み、いくつものデザインを一気に調整して仕上げていくカイシさんの仕事術を紹介します。