市立室蘭水族館(木村昭夫館長)で昨年夏、繁殖に成功した「青色ニホンザリガニ」の子ども22匹すべてが青色の体色になったことが確認された。同園は「劣性同士の遺伝によって体色が変化した」とし、遺伝の仕組みが解明され、繁殖・飼育に成功したのは「日本初」という。1日から市民らにお披露目されている。 同館では、2012年(平成24年)秋に室蘭市内の沢地で採取して以来、個体誕生の仕組みを調べるために繁殖を行ってきた。同年12月に交尾を確認し、翌年7月に36匹が孵化(ふか)。当初体色は通常の薄い赤茶色だったが、脱皮を重ねて徐々に青色に近づいたという。今は体長30ミリ程度まで成長し、22匹が生存、体色がきれいな青色に染まった。 北海道大学でニホンザリガニの保全について研究している、大学院生の田中一典さんは「青色ニホンザリガニは大変希少で、水温の変化で生活サイクルを形成しているため交尾させるのが大変難しい」
東日本フェリーが2008年に撤退した際、室蘭市に対し発生していた岸壁使用料の違約金4億8千万円余について、同社を吸収合併した津軽海峡フェリー(函館)は、30日までに分割払いで完済したことが分かった。 違約金は、東日本フェリーが室蘭市フェリー埠頭公社(後に解散)に支払うはずだった岸壁などの賃貸料。世界同時不況や燃油高騰を理由に、津軽海峡フェリー側が5年間11回の分割払いを提案。今年9月が最終回で、2億円を返済した。 同フェリーは「支払いは市や市議会からさまざまな意見を頂いたが、完済できた。厳しい状況だがチャンスがあれば航路再開も検討したい。支払いが済めば付き合いが切れるとは考えていない」としている。 津軽海峡フェリーは、前身の道南自動車フェリーが2009年11月、東日本フェリーなどを吸収合併。債務を引き継ぎ、室蘭市に対し違約金の支払いを続けていた。 (粟島暁浩)
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