冒険家、三浦雄一郎さん(90)が29日からに富士山に挑む。山頂到達は31日の予定。弱った脚のカバーのため、山岳用車いすを活用する=22年10月(三浦家提供) 90歳の冒険家三浦雄一郎さんが29日から富士山(3776メートル)に挑み、弱った脚をカバーするために山岳用車いすでのけん引などの手厚い支援を受けて山頂を目指す。付き添いはかつて世界最高峰エベレスト(8848メートル)を一緒に登った仲間や家族ら約40人。「サポートの力を感じながらトライしたい」と闘志を燃やす。 3年前に首の大病を患った影響で現在も体を動かすと脚のしびれが強まる。苦しい場面で活用する予定なのが山岳用車いすだ。3輪タイプで全長約180センチ、重さは十数キロ。登りで使用する際は、両側の骨組みにロープをくくり付け、上から仲間が引っ張り上げる。 ロープは8人で引き、両横と後ろで3人が車体を支える。前方で障害物などがないかを確認する