わたしたち日本人は、英語を使っているときには、頭が悪くなる。 これは「外国語副作用」のなせるわざである。 「外国語副作用」というのは、こういう現象だった ―― 「母語にくらべると、外国語はあまり自由に使いこなせないという場合、その外国語を使っている最中には、一時的に思考力が低下した状態になる」(詳しくは、前回の「英語を使うとき、あなたは頭が悪くなる 〜 『外国語副作用』という難題」を参照)。 たいがいの日本人は、母語である日本語にくらべれば、外国語である英語はうまく使いこなせない。そのため、英語を使っている最中には、一時的に思考力が低下した状態になる。つまり、「頭が悪くなる」のである。 前回は、なぜ「頭が悪くなる」のか、その理由を説明した。今回は、じっさいに「頭が悪くなる」のかどうか、確かめてみることにしよう。 その前に、まず、前回の説明の要点を思い出しておこう。 頭のなかで思考、言語処理
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