<構音障害と診断するために 2> 音に誤りが認められた場合、それを構音障害とみなすためには、いろいろなことを考慮しなければなりません。 そのためには、情報の収集が必要です。 さまざまな調査や検査をすることが求められます。 以下に、構音障害と診断するために得るべき情報を記します。 ★ 年齢 ★ 聴覚音声言語面以外に「主たる障害」とでも言うべき障害がないか ★ 知的発達に遅れや偏りがないか→発達検査や知能検査 ★ 社会性の発達、情緒面の発達や安定、親子関係、家庭環境はどうか →S-M社会生活能力検査、診断的新親子関係検査など、目的に沿った検査があります。 ★ 生育歴 これまでと現在の言語環境はどうか 主たる養育者やその方の言語はどのようか ★ 聞こえや発声発語器官の様子 ・聴覚障害はないか 聴こえ難かった時期はないか→聴力検査 ・耳鼻咽喉科疾患やその既往の有無はないか ・発声発語器官の形態や