米航空宇宙局(NASA)は、無人探査機「ニューホライズンズ」が14日午前7時49分(日本時間同日午後8時49分)ごろ、冥王星まで1万2500キロの最接近地点を通過した、と発表した。打ち上げから9年半かけた史上初の探査機での観測に、米メリーランド州にある管制センターでは喜びの声が上がった。 探査機は、13日深夜から地球との交信を一時停止し、最接近前後の観測に専念している。地球との交信に片道約4時間半かかることから、無事に最接近できたかどうかの最終確認は14日夜(日本時間15日午前)になる見通し。 管制センターがあるジョンズ・ホプキンス大応用物理研究所では、最接近の瞬間に合わせて記念イベントが開かれた。探査チームを率いるNASAのグランスフェルド担当副長官は「この国(米国)を誇りに思う。成果はすべての人類のものだ」などと述べた。探査チームによると、交信が途絶えている間に探査機が宇宙空間を漂うち