「宮本武蔵」「ディア・ドクター」などの映画や「岸辺のアルバム」をはじめとする名作ドラマに出演した女優の八千草薫(やちぐさ・かおる、本名谷口瞳=たにぐち・ひとみ)さんが24日、午前7時45分、膵臓(すいぞう)がんのため死去したことが分かった。88歳。大阪府出身。葬儀・告別式は近親者で行った。 【写真】今年の5月、日本生態系協会のイベントに出席した八千草薫さん 昭和を代表する名女優が1人、令和が始まった年に静かに逝った。昨年2月9日に所属事務所の公式サイトで、18年1月に膵臓(すいぞう)がんの手術を受け、19年に入って肝臓にもがんが見つかり、闘病中であることを公表していた。 八千草さんは、倉本聰氏(84)が脚本を書き、19年4月にスタートするテレビ朝日の帯ドラマ「やすらぎの刻~道」に出演する予定だったが、治療のため降板。「より一層楽しんでいただける作品に参加できるように帰ってまいります」と復帰