ウクライナ東部の親ロシア派が実効支配する地域を“独立国家”として承認したロシア。プーチン大統領が「平和維持」を名目に軍の派遣を指示したことで、ウクライナ情勢は新たな局面を迎えつつある。ロシアの狙いと今後の見通しについて、国際安全保障に詳しい慶應義塾大学総合政策学部の鶴岡路人准教授に話を聞いた。 ■ロシアによる「独立承認」による影響は? 欧米の対応は?ロシアによる独立承認は、明確にミンスク合意(=ウクライナ東部紛争をめぐるウクライナとロシアなどの停戦と和平のための合意)違反だ。同時に国際法違反でもあるし、国連憲章にも違反していて、ミンスク合意というのは完全に終わってしまったと言える。 ロシアは武装勢力の支配地域を“国”として承認したが、範囲がいまひとつ明確ではない。現段階での武装勢力の支配地域が新しい国境なのか、あるいはドネツク州、ルガンスク州の州全体が新しい“国”と言っているのかどうかだが
![ロシアの「独立承認」でウクライナ情勢はどうなるのか国際安全保障の専門家が解説|日テレNEWS NNN](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/3a9e00c211d78e302e8df6c6d3d2e32d74674f3e/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fnews.ntv.co.jp%2Fgimage%2Fn24%2Farticles%2F8eb7a28ca3bf4bc2b1755df257bb48e5%2F99551f24-3c7b-4024-93e4-faebdc9aad3f.jpg%3Fw%3D1200)