セブン解体 流通業界のガリバー、セブン&アイ・ホールディングスが、“解体”に動いている。コンビニエンスストア、スーパーから、百貨店、専門店、外食、金融にまで広がる事業ポートフォリオを見直し、売却を含めた構造改革に着手。コンビニを核とした食品関連事業に注力する道を歩み出そうとしている。だが、そごう・西武の売却交渉は難航し、決裂がささやかれ始めた。ロープで縛り付けられた『ガリバー旅行記』の主人公さながら、さまざまな思惑やしがらみで身動きが取れない巨人は、コングロマリットの呪縛から逃れられるのか。 バックナンバー一覧 流通業界のガリバー、セブン&アイ・ホールディングスが、多角化路線の見直しに動き始めた。これまでは、外部から何度コングロマリットディスカウントを指摘されても「どこ吹く風」だった。しかし、表明済みのそごう・西武の売却検討に限らず、抜本的なポートフォリオ改革を行わねばならないタイミングに