認知症オンラインをお読みいただいた方から、ADHDと認知症についての違いについて知りたいと問い合わせいただきました。そこで、簡単ではありますが、ADHD(注意欠如・多動性障害)と認知症の違いについて説明させていただきます。 ADHD(注意欠如・多動性障害)とは? ADHD(注意欠如・多動性障害)が世間に注目され始めたのは、ごく最近の事です。日本精神神経学会が、2008年にADHD(Attention(注意)Deficit(欠陥)/Hyperactivity(多動)Disorder(障害))の訳語として示し、2014年に「欠陥」から「欠如」に名称変更しました。12歳以前から不注意・多動性・衝動性の3つの症状を認める発達障害と定義されています。 女性よりも男性に多く、また子どもに多いことでも知られており、主に脳の「前頭前野」と「側坐核」と呼ばれる部分で、神経伝達物質であるドーパミン等がうまく働