2017/12/30 15:30 細野史晃 11人抜きの今井正人(順大)、4年連続区間賞の柏原竜二(東洋大)、圧倒的な区間新記録を打ち立てた神野大地(青学大)。箱根駅伝で目映いばかりの輝きを放った歴代の“山の神”たちですが、社会人、マラソンでの成功を収めているとは言い難い状況です。山の神はなぜ期待されたような活躍ができないのでしょう? 箱根のハイライトといえば山上り。かつて東海道を往く旅人を苦しめた難所は、箱根駅伝を箱根駅伝たらしめる代名詞としてそこを走るものに輝きを与えてきました。“花の2区”というエース区間があるにもかかわらず、ドラマチックな展開が期待できる激坂を含む往路5区が注目を集めるのは、後日放送される『もうひとつの箱根駅伝』が大好きな日本人ならではの現象かもしれません。 「冷静に過去を見てみると、歴代のいわゆる“山の神”たちは、実業団に進んだ後は記録的にも私たちが期待するほど