ミハイロ・ペトロヴィッチ監督を招聘し、J1残留2年目のシーズンを戦う北海道コンサドーレ札幌は、2018年シーズンで結果を残しつつある。快進撃を経営者の立場から支えているのが野々村芳和社長だ。2013年に社長に就任。一歩間違えば経営破綻しそうなチームの財政を立て直し、クラブ経営を安定させ、チームの強化にも力を注ぐ。北の大地からJリーグに新たな風を送り込む野々村社長に話を聞いた。(サッカーライター 江藤高志) 野々村芳和社長が請われて「北海道コンサドーレ札幌」の社長に就任したのは2013年のこと。前年に最下位でJ1を終え、J2に降格したシーズンだった。その結果、クラブの営業収入は大幅な減収が見込まれ、選手の人件費などを含む「強化費」が大幅に削減されることが決まっていた。