歌手・俳優の杉良太郎はデビューから半世紀以上、芸能界を走り続けてきた。 反社会的勢力への「闇営業」や、移籍・独立したタレントに対する「圧力」など、業界が抱える問題をどのように見つめているのか。 芸能界の重鎮が、一切の忖度なしに舌鋒鋭く語った。【BuzzFeed Japan / 神庭亮介】 昔の芸能界は「ヤクザな世界」――吉本興業の芸人による「闇営業」問題が話題になりました。 私がデビューした当時の芸能界っていうのは、もうまるでヤクザな世界ですよ。 芸能人もお相撲さんもスポーツ選手も何もかも。お客さんを呼ぶ興業は、すべてにヤクザが絡んでいましたから。 興行師っていうのがいて、それがヤクザの財源にもなっていたし。地方に行くと、事故やケンカ、ケガのないように、そこの親分と話をつける。それでみんな、スムーズに仕事がやれていたわけです。 お客が入らない時に「親分さんお願いします」と頼んだら、「はいよ