愛知県豊橋市に本部がある医療法人豊岡会が、同県豊橋市、岡崎市や浜松市で運営する病院、介護老人保健施設など複数の施設で少なくとも過去5年間に約23億円の介護報酬を不正に受給している疑いが強いことが14日、愛知県などへの取材で分かった。県は9月以降2回にわたって監査に入り、実態を把握。現在、処分を検討中で、同会も不正受給を認めている。【三木幸治】 県によると、介護保険法の指定を受けた病院、老健施設には規模によって職員の配置基準があるが、同会は基準に達したように職員を水増しするなどの方法で不正請求した可能性があるという。不正請求はグループ内の複数施設で組織的に行われた可能性があるという。 同会は1973年に設立。高齢者医療を中心とする療養型病床の病院のほか、介護老人保健施設やグループホームを運営。豊橋市、岡崎市、浜松市、静岡県湖西市に療養病床が約730床、老健施設は約350床ある。 介護保