WBC世界バンタム級タイトルマッチが1日、両国国技館で行われ、同級1位の山中慎介(35、帝拳)が、計量失格で王座を剥奪された前王者のルイス・ネリ(23、メキシコ)に計4度のダウンを奪われ、2回1分3秒TKO負けした。WBCの世界タイトルは空位となった。体重差の影響で威力の増したネリのパンチは、まるで“体重ドーピング”。当日の体重は4階級上のライト級だった。問題視する声が、あちこちから出てきたが、ダイレクトリマッチに失敗した山中は「これが最後。終わりです」と現役引退を表明した。山中のプロ通算戦績は27勝(19KO)2敗2分。 JBC(日本ボクシングコミッション)の秋山弘志理事長がコミッショナー宣言を読み上げ、前日計量でネリの体重超過により王座が剥奪されたことを伝えると、8500人で埋まった両国国技館に大ブーイングが鳴り響いた。長らくボクシングの会場をうろついているが、こんなブーイングは聞いた
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