監修:矢島 新 イラスト:唐木ゆみ 発行所:誠文堂新光社 国立博物館所蔵「普賢菩薩像」の説明で ”いろいろな向きや図が組み合わさっています。リアルさより美しさ重視なのも日本らしさですね”と書いてあるが、いろいろな向きが組み合わあさっているのは、人類が壁画として絵を描いたころから行われていた描法で、人類に共通な描き方なので、むしろ西洋画の方が特殊だと、私は思っている。西洋画がリアルさを追求してきたというが、宗教画におけるリアルさとはどういうことなのか、私にはわからない。なぜ女神や天使が裸体で描かれるのか。新しく本を買ったので、人類学的観点から、ざっくりと勉強しようと思っている。公園や公共施設などで、若い女性の裸体像が多く見かけられるのは西洋的な思想・文化の影響だと私は思っているのだが、裸体に対する西洋の思想・文化を知ればそのことがわかるような気がしている。 日本画の特徴として「時間」が描かれ