前回は、会議のファシリテーションを行うスキル向上に役立つ「見せる議事録」のテクニックについて概要を説明しました。今回は、見せる議事録テクニックを使用した会議をどのように行うかを具体的に説明します。 「見せる議事録」を使った会議のファシリテーション ここから先は、会議として次のような状況を想定して、具体的な議事録の取り方を説明していきます。 システム開発会社XシステムズのAさんは、Y株式会社という企業の基幹システム開発のプロジェクトリーダーをしています。現在は要件定義のフェーズにあり、Aさんのチームは顧客企業の情報システム室によって集められたユーザー部門からの要件の整理を進めているところです。 これから行う会議は、ユーザー部門から、情報システム室に対して出された既存システムのP機能に関しての改善要望について検討するためのものです。この会議の中で、P機能をどのように改善するのか、そのためにどの