花咲徳栄が埼玉県勢として初めて夏の甲子園を制覇した2017年の主将で、強盗致傷事件を起こし、今年2月、懲役5年の1審判決を受けた千丸剛(ちまる・つよし)被告(22)の控訴審初公判が10日、東京高裁(平木正洋裁判長)で開かれ、千丸被告が比叡山延暦寺で修行していたことが明らかになった。 公判には証人として千丸被告の更生支援計画を作成した社会福祉士が出廷。千丸被告の性格的な弱さ、被害者の怒りや悲しみなどに対する理解が十分でないことを是正するため、心理カウンセリングを7回受け、比叡山で修行させたことを明かした。被害者の心情を理解するため、約50人の被害者調書に目を通した上で、被害者夫妻に謝罪文を書いたが、受け取ってはもらえなかったという。 被告人質問で千丸被告は「人生の柱であった野球を失い、抑うつ的な精神状態だった」とカウンセリングされたことを明かした。比叡山では今月2日から6日まで読経や説法を聞