12日の昼過ぎ、晋遊舎のT氏より電話。 「ご相談というか、ご報告なんですが……」 いやな予感。 なんとなく、声のトーンから伝わってくるものがある。それと、会話の間、ないしは「沈黙」を通して、のっぴきならない何かが。 沈黙は雄弁だ。電話線を介してさえ。 ライターが苦心して醸し出しているつもりでいる「行間」や「余韻」は、多くの場合、ほとんどまったく何も語っていない。が、受話器の向こう側のほんの2秒ほどの沈黙は、大方の事情を語り尽くしている。 わかりました。Tさん。短い間でしたが、お世話になりました。まだ何かの機会にどこかでご一緒することがあったらその時はよろしく。ええ、決まり文句ですが。私たちの世界は、ずいぶん昔から、こういう決まり文句が無いと先に進まなくなっているのですよ。 「残念ながら、m9は休刊ということになりました」 了解。 前日に、このブログで雑誌の廃刊が続いている件について書いたの
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