氷が十分に張らず、湖岸が立ち入り禁止になっている赤城大沼=前橋市富士見町で2016年1月5日午後3時1分、山本有紀撮影 暖冬で湖が凍らず、東日本の各地で冬の風物詩の氷上ワカサギ釣りが始まらない事態となっている。冬の最大の収入源を失いかねない状況に、湖畔の観光業者は薄氷を踏む思いで天気図をにらむ日々を送っている。 ワカサギ釣りの名所として知られる赤城山頂の赤城大沼(前橋市)。今月3日にようやく薄い氷が張ったが、再び気温が上がり、割れて湖岸に流れ着いた。氷が張っていると見間違えないように「立ち入り禁止」の看板が掲げられたままだ。 2011年の東京電力福島第1原発事故以降、ワカサギの出荷自粛が続き、昨年9月に解除されたばかり。釣り具をレンタルしている「青木別館」店主の青木徴(あきら)さん(82)は「11月末までのボート釣りには多くの客が来てくれてたのに」と言葉少な。1月に入り、常連客からの問い合