厚木でタニシが食べられる。 各地の郷土料理を調べていて、神奈川県厚木の郷土料理が“タニシ料理”とあったのだ。 厚木といえば、都心のベッドタウンというイメージ。とくべつ縁はなくてもなぜだか全く知らない場所という気はしない。「誰かしら知り合いが住んでそう」そんな街だ。 そこへきて突然、名物がタニシ料理ときた。いきなり突き放された感じだ。しかもそんな名物タニシを歌ったわらべ歌まであるという。マジかよ! 名物のタニシを食べ、タニシの歌を歌う。厚木でタニシ三昧したレポートです。 (text by 古賀及子) そもそもタニシが食べられるとは 厚木とタニシのギャップに惑わされすっかり焦り気味だが、そもそのタニシが食べられるものだということも、実は今回初めて知った。 タニシというと、小学校の教室の水槽にはりついていた巻貝だろう。すごく小さくて、目を離すといつの間にか数が増えて驚いたりした。まさか当時は食べ