国際サッカー連盟(FIFA)幹部らが、ワールドカップ(W杯)の放映権を含む商業上の権利や開催地の誘致などをめぐって賄賂や見返りを受け取ったとして、米司法省は27日、FIFAの現役副会長2人を含む計14人を組織的不正などの罪で起訴した、と発表した。スイス当局は同日、米国の要請に応じ副会長2人を含む起訴されたうちの計7人を逮捕。賄賂の受け渡しに使われた可能性があるスイス国内の複数の銀行口座の凍結を命じた。 米国のリンチ司法長官はニューヨークで記者会見をし、「彼らは何代にもわたって不正を続け、世界のサッカー界を腐敗させた。米国はこの腐敗を一掃しようと決意した」と述べた。FIFAのブラッター会長は起訴されていないが、29日に予定され、ブラッター氏の5選が確実視されていた会長選に影響する可能性もある。 米司法省によると、起訴状は1991年から不正が続いてきたと主張。北南米地域で国際試合の放映権を含ん