概要 岐阜県森林研究所では、平成27年度から令和元年度に、農林水産省農林水産技術会議事務局委託プロジェクト「森林資源を最適に利用するための技術開発(代表機関:国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所)」において、森林総合研究所と共同で、高級食材の国産トリュフの人工栽培を目指した技術開発の課題を担当しました。 このたび、平成28年に国内に発生する国産の黒トリュフの菌を接種したコナラ苗木を岐阜県内の試験地に植栽したところ、植栽して7年目の今年10月に、国内で初めて人工的に国産黒トリュフを発生させることに成功しましたのでお知らせします。 研究の経緯 トリュフは、世界三大珍味として知られる高級食材です。国内で流通するトリュフは、すべてヨーロッパや中国などから輸入されており、近年、その額は増加しており、国内での需要は高まっています(令和4年の輸入額は約20億円(財務省貿易統計データ))。 ヨ