千葉県教育委員会は2013年度をめどに、県立高校での道徳必修化に踏み出す。県教委の有識者会議「県道徳教育推進委員会」(委員長・岩佐信道麗沢大教授)が10日にまとめた最終提言案で、県立高校での道徳必修化が盛り込まれた。昨年3月の知事選で公約に掲げた森田健作知事の肝いりで進められていた。県教委は提言をふまえ、導入に向けた作業を本格化させる。 最終提言案は「すべての子どもたちには、県と日本に愛着と誇りを持ちながら、内面的共感に根ざした道徳性を涵養(かんよう)していくことが求められる」とし、06年施行の改正教育基本法にうたう「我が国と郷土を愛する」ことを踏まえた道徳教育の必要性が明記された。 高校での道徳推進については、「13年度を目途に、1年次の総合的な学習の時間等を活用して『(仮称)人間としての在り方生き方を考える時間(1単位)』を導入すること」と明記。道徳教育推進教師を全校に配置すること