今回は、小社とリクルートで共同開発・提供しているサーベイ(※)の152社のデータを用いて行った分析結果をご紹介します。これは、組織風土の一般的なタイプ分類を行い、そのタイプと企業業績の関係を実証的に確認したものです。業績をあげている組織の風土・文化を客観的に語るひとつの試みとして意義をもつものと考えています。 ※サーベイは、現在商品として提供しておりません。(2022年3月7日追記) 組織文化・風土をとらえる2つのアプローチと課題 企業の組織文化や組織風土は、1980年代以降、企業の経営者やコンサルタント、研究者の大きな関心の的であり、その状況は今も変わっていません。組織文化や組織風土に対するアプローチとしては、2つの大きな方向性があります。企業業績との関係や組織の変革に主な関心を向けるもの(業績志向アプローチ)と、企業文化の普遍的な分類や測定に焦点をあてるもの(分類的アプローチ)です。