非常口サインなどのヒト形マークが、「ピクトさん」の愛称でファンを増やしている。ネット上で「学会」が設立されたのをきっかけに本の出版やイベントが相次ぎ、画像投稿サイトやキャラクター化したグッズまで登場した。その魅力とは?【中村美奈子】 ピクトさんの正式名称はピクトグラムで、言葉は使わずに禁止や警告を表す図記号のこと。「絵文字」とも呼ばれ、小学3年の国語の教科書にも登場する。 おなじみの記号を「ピクトさん」と名付けたのは、コピーライターの内海慶一さん(36)。8年前、町で見かけた「頭上注意マーク」で面白さにひかれ、03年8月にウェブサイト「日本ピクトさん学会」(http://www.pictosan.com/)を開設した。 「学会」では、ピクトさんを「転んだり滑ったり苦難に遭いながら、人々に『危ない!』と警告してまわるけなげな人」と擬人化。サイトにはさまざまなピクトさんの画像が寄せられ、