ーキンプリを制作するに当たり、第一に考えたことは何ですか? 「そもそもキンプリを制作したのは、神浜コウジ、速水ヒロ、仁科カヅキという3人の物語を作りたかったからなんです。一条シンをはじめとする新キャラクターを登場させたのは、そのためでもあります。3人だけで60分の物語を作ることも、もちろんできました。それこそ観客のみなさんがペンライトを振ったり声援を送れたりする“応援上映”を前提に、ライブシーンをいくつか入れて多少新作部分も作って…とか。けれど、それだとドラマチックな展開にはならない可能性が高かったんです。3人の物語を作りたかったからこそ、あえて前回のキンプリでは3人の出番を“我慢”して、今回の新作につなげました」(菱田監督) ーそういった意図が新作には如実に表れていますね。特に大きくフォーカスが当たるヒロに関しては、ドン底からはい上がって成長する姿が見どころのひとつになっていますね。 「