日本労働研究機構では、平成10年度より「大卒者の職業への移行国際比較研究会」を設置し、欧州側研究組織と共同で、日欧の大卒者の職業への移行とキャリアについての調査研究を実施してきた。 本書は、この共同研究として行われてきた「高等教育と職業に関する国際比較調査」の結果を基に、大学教育と職業の接続のあり方を日本側研究者の視点から検討・分析し、国際比較の観点より考察したものである。 まえがき 序章 研究の課題と方法 1.研究の課題 2.研究の背景 3.調査研究の枠組みと方法 4.サンプルの概要 5.本報告書の構成 第1章 調査結果の概要 1.基本的な3つの課題 2.高等教育入学までの経緯と高等教育経験 3.職業への移行と初期キャリア 4.大学知識と職業能力 5.まとめと考察 第2章 日本の大卒者の移行特性をめぐる検討 1.はじめに 2.卒業後の状況と就職活動 3.卒業4年目までの就業状況 4.ま