[サムライサッカーキング 2月号掲載] ミランはもとより、この四半世紀のイタリアサッカー界の“シンボル”。カルチョにおけるサイドバックの意味を知り尽くすパオロ・マルディーニが、インテルで躍動する日本人サイドバックについて熱く語った。長友佑都は、この“レジェンド”のハートも既に奪ってしまったようだ。 インタビュー・文=クリスティアーノ・ルイウ 翻訳=宮崎隆司 写真=Getty IMages, AFLO サイドバックは体力、集中力ともに激しく消耗するハードな仕事だ ──始めにサイドバック(サイドバック)の“レジェンド”である君に聞きたい。ここ10年ほど、このポジションの難易度は格段に上がっているように感じるけど、その難しさとは一体何だろう? マルディーニ(以下M) それはやはり、走力と戦術眼を90分間、攻守にわたって持続させなければならないという点だろうね。僕がサイドバックを主戦場としていた頃